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​担当教員より

皆さん、まずはTerima kasih! オンキャンパス(上ヶ原)での学び、オフキャンパス(千刈りキャンプ及びマレーシア)での学び、海外フィールドワークに最後まで欠席者なく全員が参加していただき、本当にありがとうございました。

 

   とりわけオフキャンパスの時期は、ちょうど2016年オリンピックの開催時期。日本代表のアスリートたちが地球の裏側・ブラジルで精一杯戦っている中、皆さんは、アスリート並みの体力を鍛えたと同時に、『頭脳の格闘技』と言っても過言ではないほど沢山の課題を共にこなしてきました。それだけではなく、ある時はサウナのような暑さに耐え、ある時は冷蔵庫のような寒さに耐え、ある時は異臭に耐え、ある時は不思議な食べ物を継続的に味わい、そして時には私からの激高に驚いたことでしょう(笑)。

 また、各訪問先における言葉のツールを超えたコミュニケーション力、五感全てをフル稼働させた直感力と直観力、そして、これらの力を最大限に発揮するための規則正しい朝型生活を久しぶりに味わった人もいたことでしょう。これら一つ一つの経験が、後々のオリンピックの時に思い出されるのみならず、お金では買えない皆さんの貴重な経験となれば幸いです。

 

  事前研修から、私は皆さんには二つのことをお伝えしてきました(忘れてしまった人は、自分のメモや私からのメールを見てみましょう)。一つが目標・課題達成に向けての『時間』の管理、そして、もう一つが『個』と『チーム』の関連です。地球の何処に居ようとも、今この瞬間に生きている人にとって共通してあるものは『時間』です。そして今この瞬間に生きている人にとって必要なものは『人』です。

人は一人では生きていけません。体調不良の時、迷う時、通常の判断能力が著しく鈍ります。そのような時に少しでも話せる仲間は必要です。特にマレーシアでは、仲間と時間を共有することにより、仲間の声、仲間と共感する達成感で救われることがあったはずです。何の利害関係もない学生の時期にこそ、切磋琢磨してお互いに刺激し合える仲間と時間を共有しましょう。同じ時間は二度と戻ってきません。今回のフィールドワークで皆さんが共有した時間をいつか振り返ることが出来るように、心の、そして記憶の一部に留めることができますように。。。。。。

 

  私がちょうど皆さんと同世代の時に、今から30年前、私の東南アジアへの関心は始まりました。あの時の人との出会いや経験がなければ、今の私はなく、皆さんにお会いすることはなかったでしょう。皆さんとの会話や提出される振り返りシートから、私も当時のことを思い出したと同時に、沢山のことを新たに学びました。そして、それらに応えるべく、一人ひとりと接してきました。皆さんは、この経験を皮切りにグローバル人材になる逸材です。何十年後かに、地球の何処かで “Mastery for Service”. を体現して大活躍する皆さんと再会することを心から楽しみにしています。その時までJumpa lagi!

国際教育・協力センター 准教授 越野圭美

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